のん木草・みどり見て歩き

カラスビシャク(烏柄杓)

本日は、梅雨の晴れ間で、良いお天気でしたね。このような良いお天気には、出歩く予定でしたが、あいにく、昨日、いつも使用しているパソコンの無線ネットワークが接続不良となりました。いろいろ、修復を試みましたが、どうも修復しようとすると、不調がふかまってしまい、私では回復不能とあきらめました。昼に、来客予定の日でしたので、出かけるのをあきらめまして、急遽、他のパソコンに、メールアドレスをインプットしなおしました。葉っぱ会やみどり会の会員へ、夕方に、メール発信できました。
なお、明日は、葉っぱ会で小石川植物園へ行きますので、ブログはお休みさせていただきます。

本日のブログには、我が家に、毎年顔を見せる、カラスビシャクの花をみせていただくことにしました。

カラスビシャクとは、ザゼンソウ、ミズバショウ、マムシグサ、テンナンショウなどのサトイモ科の仲間の植物です。山地の道端や畑地に自生する多年生草本で、畑では、繁殖力が強く、なかなか退治できない畑の害草として扱われています。我が家の庭にも、昔から自生しています。
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開花期は初夏。テンナンショウ属のものによく似た花で、緑色。仏炎苞を持つ花をつけ、花序の中軸は苞の外へ伸びます。付属体の先端が細長く伸びているので、ウラシマソウを小さくしたような花序の姿をしています。雌花序部が背面で仏炎包に癒合しているので、筒部の下半分がやや細くなって見える。
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雄花序と雌花序が仏炎苞の中にあるので、苞を拡げて、中の雄花序と雌花序の様子を見せてもらいました。
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上の白っぽい部分が雄花序で、下の粒状の部分が雌花序で、両性の花序です。因みに、マムシグサは年数の若い時点では雄花序だけ、ある程度生長してくると性転換をして雌花序だけとなります。
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地下茎は球形で、その上から根と茎葉が出ます。葉は二枚ほどしかなく、長い葉柄があって立ち上がり、先端に3枚の小葉をつけます。葉柄の中ほどにはムカゴをつけています。
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ムカゴをアップして見ました。ムカゴはヤマノイモなどのムカゴと同じように、地面の落ちると、無性生殖で芽を出します。
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球形の地下茎(塊茎)をアップして見ました。コルク層を除いた塊茎は、半夏(はんげ)という生薬であり、日本薬局方に収録されています。鎮吐作用のあるアラバンを主体とする多糖体を多く含んでおり、半夏湯(はんげとう)、半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)などの漢方方剤に配合されます。他に、サポニンを多量に含んでいるため、痰きりやコレステロールの吸収抑制効果があるとのことです。 なお、乾燥させず生の状態では、シュウ酸カルシウムを含んでおり食用は不可能と書かれています。
また、この球形の地下茎(塊茎)を採取して、売ることにより、お小遣い稼ぎをしたことから、カラスビシャクの別名に「ヘソクリ」と名前が付けられているそうです。生薬名「半夏(はんげ)」は、夏の半ば(7月2日ごろが半夏生という雑節の頃に)、に花が咲くので 半夏と名前が付けられたとのことです。
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葉、ムカゴ、地下茎(塊茎)の大きさを知るために、ご参考に並べてみました。
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同属のものとしては日本にはもう一種、オオハンゲがあります。一回り大きく、葉は深く三裂します。
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以上
by midori7614 | 2012-06-26 18:19 | 身近なみどり
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