のん木草・みどり見て歩き

エビネ

本日予定しておりました、かわさき市民アカデミーみどり学のサークル葉っぱ会の観察会は、昨夜の天気予報が悪かったので、昨夜のうちに中止決定いたしました。本日の日中の天気はは、一時霧雨が降った程度でしたので、結果論としては実施することもできたように思われました。でも、前日夕方に、天気予報で50%以上の降水確率の場合は中止することにしていますので、中止は仕方ないことだと思っています。

さて、30年ほど前に、我が家の北側のドウダンツツジの根元にエビネを植栽しました。その後、その環境が気に入ったのか、エビネは球根を増やし続け小さな群落となって、毎年5月に花を咲かせてくれます。
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エビネ は、草丈 は40センチ位のラン科エビネ属の多年草です。
日本全土に分布していますが、近年無断採取されて自生は少なくなっています。
地下茎は、1年ごとに海老(えび)の背のように節(ふし)がついてつながります。名の由来は、地下に毎年できる球根(偽球茎と呼ぶ)が連なっている様子を海老の背に見立てたものです。
葉は前年の葉が倒れて新しい葉が毎年2~3枚直立する。葉は披針状長楕円形、長さ15~25センチ、幅5~8センチ、花茎を抱く、花が終わると横になり冬でも残る。花は4~5月葉の間から30~40センチの花茎を伸ばして、8~15個の径2~3センチの花をつける。
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花は5枚の花びらと1枚の唇弁(しんべん)で平開して、5枚の花びらは紫褐色で上部の3枚はがく片、がく片の間に見える細い花びらが側花弁と呼ばれる。中央には白色~淡紫色の唇弁(しんべん)があり、深裂して左右の側裂片と中央の中裂片がある。唇弁の上方に白い小さな器官があって、それがオシベとメシベが合体した「ずい柱」である。
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それでは、エビネの花を観察してみましょう。この花は皆さん見慣れている花ですね。

つぼみから見てみましょう。つぼみがまだ小さい時は、上向きについていますが、大きくなるにつれ、横向きに垂れ下がります。その際に、花柄が180度ねじれてきます。
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花柄だけをアップしてみました。維管束が180度ねじれている様子が判りますね。多くの花は、蜜のありかを示すネクターガイドが上方の花弁にありますが、ランの場合には花粉の授受を確実に行ってもらうために、下方の唇弁がネクターガイドの役割を行っています。そのために、花柄がねじれることにより実現しています。
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花の裏側を見て、萼片3枚と花弁3枚の関係を確認しましょう。一番外側に付いている花びら3枚が萼片です。
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花の横から見て、萼片と萼片の間で、花の内側に付いている花びらが花弁です。花弁のうち、2枚は萼片と同じ花びらで、1枚が淡い紅色を帯びた白色の唇弁(リップ)という花弁です。
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唇弁をアップして視ました。
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オシベとメシベが合体して、1つになっている「ずい柱」を見てみました。先端の葯帽(やくぼう)に、オシベの花粉塊が2個見られます。花が小さいので、これ以上はよく判らないですね。
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エビネの仲間には、花びらの色が違うものもあります。でも、花の構造などは同じですね。
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以上
by midori7614 | 2012-05-09 17:30 | 身近なみどり
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