のん木草・みどり見て歩き

小さな花のサンシュユ

東高根森林公園、神代植物公園、府中市郷土の森、王禅寺ふるさと公園などのサンシュユが見ごろになっていると思います。そこで、小さいので、見損ないがちの小花を、よく見てみたいと思います。

花序のつぼみの先端がほころんでいます。
e0145782_20291634.jpg

花序のつぼみを縦にカットして、中の様子を見てみました。小花のつぼみがしっかり出来て、詰まっています。
e0145782_20305383.jpg

小花のつぼみの形も見てみました。
e0145782_20365275.jpg

温かさで、小花が開花してきました。
e0145782_20314061.jpg

開花した花序をアップしてみました。
e0145782_20321160.jpg

花序の裏側を見てみました。薄茶色の4枚の苞(葉の変化したもの)が、花序を包んでいたことが判りますね。
e0145782_20323650.jpg

苞の1枚をはずして、花序を見てみました。
e0145782_20325838.jpg

小花をアップして、見ました。黄色い花弁4枚、白っぽい花粉の葯を付けたオシベ4本、中央の黄色い塊の上にチョコンと座っているメシベ1個が確認できますね。
e0145782_2033264.jpg

花序を分解してみました。茎の先端の花床1個、苞4個、小花が41個でした。
e0145782_20335012.jpg

さて、サンシュユについて、調べた知識をを、ご参考に記載しておきます。
科名:ミズキ科/属名:ミズキ属
和名:山茱茰/生薬名:山茱萸(さんしゅゆ)
日本全土で家庭の庭や公園に植えられています。中国、朝鮮半島の原産。
サンシュユは、高さ4~5メートルの落葉する小高木で、花は、3月ころの早春に葉に先だって小さな黄色い花を塊状に付けます。
葉は対生していて、長さ8~10センチくらいで、中脈に対して丸みをもった側脈が6~7対あり、このような葉の特徴は、ミズキ科に共通しています。
秋にはグミのような長さ1.5~2センチほどの長円形の果実が赤く熟し、味はやや渋みのある甘酸っぱさがあります。
この花の咲いている様子からハルコガネバナ、秋に紅熟した果実の様子からサンゴバナなどと呼ばれています。
成熟した果実を熱湯に通して半乾きにしてから果実を抑えて種子を抜き出し、果肉だけにしてから日干しにします。
これを生薬(しょうやく)で、山茱萸(さんしゅゆ)といいます。
種子は薬効が期待できませんので抜きとってから使用します。
市販されている山茱萸(さんしゅゆ)の中には種子が入っているものがありますので用いる場合には種子を取り除きます。
市場で和山茱萸(わさんしゅゆ)というものを見かけることがありますが、これはアキグミなどの果実を乾燥したもので山茱萸(さんしゅゆ)の偽物ですから注意が必要です。
有効成分は、リンゴ酸、酒石酸、没食子酸のほか、糖類、イリドイド配糖体・モロニサイド、ロガニンなど
山茱萸(さんしゅゆ)は、補腎、強壮薬、めまい、耳鳴り、インポテンツ、遺精、頻尿、老人の夜尿症などに用います。1日量は5~8グラムで、0.3リットルの水を加えて約半量まで煎じて、こしてから3回に分けて服用します。
漢方の八味地黄丸(はちみじおうがん)は漢方の古い医書である「金匱要略(きんきようりゃく)」に収載されている重要な処方です。
山茱萸(さんしゅゆ)は、この八味地黄丸(はちみじおうがん)に処方されていて、糖尿病、腰痛、動脈硬化、前立腺肥大などに有効とされています。
漢方薬は人によって注意して飲む必要があり、この八味地黄丸(はちみじおうがん)も平素胃腸が弱くて下痢をしやすい人とか、八味地黄丸(はちみじおうがん)を飲んで食欲が減退するような場合は、飲むことを中止しなければなりません。
今日までに実に1800年間も使用されています。この処方は中年以後の老人の薬といわれるもので、のどが乾いて、足腰の冷えや腰痛があって排尿回数が多く残尿感があるような場合に良く効き目があります。
山茱萸酒(さんしゅゆしゅ)
山茱萸(さんしゅゆ)で果実酒を造ります。老人や病後の滋養強壮や疲労回復、冷え性、低血圧、不眠症などの目的で、さかずき一杯づつ飲用します。
山茱萸(さんしゅゆ)の種子を除き乾燥したもの200グラムとほぼ同量の氷砂糖をホワイトリカー1.8リットルに漬け込み2~3ヶ月冷暗所において、材料を引き上げ、こしてから飲用します。
名前の由来は、漢名の山茱萸(さんしゅゆ)を、そのまま音読みして、サンシュユになりました。
茱萸(しゅゆ)とは、呉茱萸(ごしゅゆ)の別名といわれ、茱萸(しゅす)というように読んだ場合には、サンショウの実を意味するという。
また、萸(ゆ)とは、国訓でグミを意味するというが果実の様子から、山茱萸(さんしゅゆ)の名がついたと思われる。
中国や朝鮮半島の原産で江戸時代に薬用として朝鮮から種子が持ち込まれましたが、今では早春の黄色い花を観賞するために、多くの家庭や公園に植えられている一般的な花木です。
以上

追伸
明日16日は、かわさき市民アカデミーのサークルみどり会の仲間で、午前中に、松田山で河津桜のお花見をして、午後に、アサヒビール神奈川工場を見学して、花見酒を飲んでくる計画となっています。多分、ほろ酔い機嫌で、帰宅するだろうと思いますので、ブログは多分お休みするでしょう。
再拝
by midori7614 | 2012-03-15 20:38 | 身近なみどり
<< 3月16日松田山の河津桜と南足... 3月13日神代植物公園 >>