のん木草・みどり見て歩き

寒桜

冷たい雨降りの本日午前中に、予期せぬ訃報が、かわさき市民アカデミー事務局からのメールで届きました。かわさき市民アカデミーのみどり学Ⅱワークショップの運営世話人をしていただいていたサークル葉っぱ会会員のOさんが、急逝されました。Oさんは好奇心旺盛な、勉強家で、マイブログ「のん木草・みどり見て歩き」をよくご覧いただいて、何かと質問される方でした。まだ60才代半ばで、運営世話人や会員の中では一番若い人で、将来の運営世話人代表やサークル代表の有力候補者でした。急に、貴重な人材を失って、誠に残念です。でも、こればかりは、運命ですから、仕方ないですね。今は、ただただご冥福を祈ります。
最後に会ったのが、2月17日の氷室椿庭園と大船植物園の観察会でした。その時に、玉縄桜などの早咲きの桜を見られずに残念がっていましたので、今日のブログには、寒桜を掲載させていただき、ご冥福を祈らせていただきます。

今年は、1月が寒くて乾燥していたため、ウメの開花が遅れていましたが、例年2月上旬には満開となっていた小石川植物園のカンザクラも2月下旬に見に行きましたが、チラホラ程度の開花で、ほとんど花芽とつぼみでした。
2011年2月1日撮影の小石川植物園のカンザクラ。
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2012年2月21日撮影の小石川植物園のカンザクラ。3週間遅れでも、まだこんな状態でした。3月になって満開になっているでしょうね。
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2011年1月中旬に、三浦半島で見られた寒桜。
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寒桜は、花は小輪の一重咲きで淡紅色をしています。暖地では1月中旬から花が咲きだす桜で、熱海に沢山植えられている関係で、熱海桜とも呼ばれます。寒緋桜と山桜の雑種と推定されています。この寒桜は、久地駅前、武蔵小杉他の身近なところでも、結構見られる桜です。

小石川植物園と久地駅で見られた寒桜を観察しながら、撮影した写真を見ながら、花の構造などを調べてみましょう。

膨らんできた花芽とつぼみ。芽が無毛ですので、有毛のエドヒガン、ソメイヨシノの系統でないことが判ります。
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半開きに咲き始めました。
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萼筒、オシベ、メシベを観察してみましょう。
萼筒は無毛で、テカテカと光に輝いています。黄色い花粉を付けた白いオシベ(花糸)が約30本あります。中央に黄緑色の太いメシベが1本確認できます。
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ほぼ開花。花弁の色がピンクから白色へ変化していくように見えました。
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開花した花を観察しましょう。
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花弁5枚をはずして、並べてみました。花弁がきれいですね。オシベには長短ガあります。緑色ノメシベは1本です。
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花を縦割りにカットして、オシベとメシベを観察しました。
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このオシベの花粉をメシベの柱頭に届けるのは、蜜吸いの鳥です。代表的な媒介鳥のメジロが花にきていました。
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なお、「寒」の字が付く桜には、他にも、寒緋桜(緋寒桜)、大寒桜、薄寒桜、寒咲大島、安行寒桜、修善寺寒桜などがあります。
以上
by midori7614 | 2012-03-05 17:22 | 身近なみどり
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