のん木草・みどり見て歩き

花弁がないキクザキイチゲ

クリスマスローズ、セツブンソウ、フクジュソウの花の構造を、連日取り上げましたので、同じキンポウゲ科の花の仲間として、キクザキイチゲの花についても、観察してみましょう。

キンポウゲ科の花について
被子植物のなかでもっとも原始的な科のひとつ。種類数の多い、大きな科です。有毒植物が多いので、注意を要しますが、その毒性を上手に使えば、薬用効果もありますので、薬用植物としても大切にされます。花がきれいなので、園芸植物としても良く見られます。
キンポウゲ科には、トリカブト、レンゲショウマ、サラシナショウマ、オダマキ、リュウキンカ、キンバイソウ、セツブンソウ、シロガネソウ、オウレン、カラマツソウ、キンポウゲ、フクジュソウ、イチリンソウ、ミスミソウ、センニンソウ、シラネアオイの属が知られています。
また、キンポウゲ属には、キツネノボタン、ウマノアシガタ、バイカモが見られます。

キクザキイチゲ(菊咲一華)は、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草です。
北海道、本州近畿地方以北の山地、山林の下など普通に自生し、早春に淡紫色~白色を茎頂に美しい花を一つ付けます。高尾山、奥多摩などでよく見られます。
根生葉は2回3出複葉で、小葉は羽状に深く裂け3枚輪生します。
花びらは晴れに開き、曇りや夜に閉じます。
名の由来は、花の咲く様子が、キクに似た花を一輪だけつけることから、キクザキイチゲの名になったとの事です。
植栽されているものでは、神代植物公園では身近に見られます。
毎年2月に東高根森林公園の斜面に、咲いています。ここは、立ち入り禁止ですので、遠くからしか見ることができません。ズームアップして撮影しても、花の形は判りません。
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そこで、昨年までに、神代植物公園で撮影した写真を使って、キクザキイチゲの開花と花の構造をご説明します。

つぼみ。横向きになりますので、外側の花びらがクリスマスローズ、セツブンソウ、フクジュソウなどのキンポウゲ科の仲間と同じで、萼片であることが判ります。
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花びらが開き始めました。花びらのように見えるのは萼片だそうです。花の色は薄紫色と白の二種類あるようです。
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前向きの花と横向きの花。
フクジュソウの場合には、花びらに見えるのは、萼片と花弁の両方です。両方のことを花被と言い、外側の花被(萼片)を外花被片、内側の花被(花弁)を外花被片と区別します。キクザキイチゲの場合には、フクジュソウと同じことかと思っていたら、花びらのように見えるのは全部萼片で,本当の花弁はないとのことです。
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前向きの花一輪。萼片とオシベ、メシベで構成されています。
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更に、オシベ、メシベの部分をアップしてみました。オシベもメシベも沢山あって、歴史的に古い花だと判りますね。
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以上
by midori7614 | 2012-02-28 20:03 | 身近なみどり
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