のん木草・みどり見て歩き

アケボノアセビが開花

昨日12日、ご近所に植えられているアケボノアセビが開花していました。メシベ、オシベ、子房の写真を撮影して、ブログに掲載させて欲しいとお願いし、花序をいただいてきました。

花は、つぼ状の小花を花枝の先に下向きに密につけています。花冠は、5裂して、先の方が少しつぼまっています。
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花冠の開口部が小さいので、覗きこんでも、メシベは判るものの、オシベの状況が判りません。
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花の裏側を見て、黄緑色の萼片5枚を確認しました。5数性の花だと見当をつけました。
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花冠の先端を横割りにカットしてみました。DF3253、
中央に、メシベ1本が突出し、メシベの花柱をオシベ10本が囲んでいます。オシベの葯(花粉)には何とも奇妙な形のトゲ状の突起がそれぞれ2個あります。蜜を吸いにきたチョウやガの口吻がこの突起に触れると花粉がこぼれ落ちる仕組だそうです。ツツジの仲間のつぼ型の花の場合は、オシベの花粉が同じ仕組になっています。
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更に、オシベ、メシベ、子房の状況を確認する為に、花冠を縦割りにして見ました。
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つぼみが残りましたので、これも縦割りにしてみました。メシベは、緑色の子房、その中の白い粒々の胚珠、白い花柱、花粉を付ける先端の柱頭は既に生長して、大きくなっています。オシベは花冠の内側に、側着するように固まっています。
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木全体は、まだほとんどつぼみです。
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3月になれば、次のように満開になって、きれいです。
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なお、このアケボノアセビは園芸品種で、自然界に自生しているアセビは全て、白花です。
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アセビの名前の由来は、馬が、アセビの葉を食べて中毒を起こして、酩酊状態になったことから、馬酔木(あしび)から転訛(てんか)して、アセビという名になったという説や、食べると、中毒を起こして、足がしびれることから、アシシビレが転訛して、アセビという名になったという説があります。
アセビには地方で、アセボ、アシビ、ドクシバ、ウジハライなどがあり、アシビは、人が誤ってこの花や葉を食べると、中毒により足がしびれたことから、アシシビレの名が詰まってアセビの名になったと言われています。また、ウジハライなどは、古くに、アセビの葉の煎じ汁を便所のうじ虫などの殺虫剤や、農作物や家畜の表面に付く害虫の駆除に使用していたことから付いた名前だそうです。
このように、名前の由来から判るとおり、アセビは有毒植物です。
有毒成分は、葉には、苦味質アセボトキシン、グラヤノトキシンⅢ、アセボチン、アセボクエルチトリン
花には、クエルセチン、特に毒性の強い、ピエルストキシンA.B.Cがあるとの事です。
有毒部位は、花、葉、茎すべて有毒です。
中毒症状は嘔吐、下痢、酩酊状態、四肢痙攣、呼吸麻痺 だそうです。
きれいで、可愛いい花だと言っても、お孫さんがおられる方は、アセビの取り扱いには注意しましょう。
以上
by midori7614 | 2012-02-13 15:55 | 身近なみどり
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