人気ブログランキング | 話題のタグを見る

のん木草・みどり見て歩き

ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)

一重唐子咲きで、花の大きさ約6.5cm、濃赤色の赤腰蓑(あかこしみの)は関西で生み出された園芸品種だそうです。冬から早春にかけて小ぶりの花が咲きます。

花。
唐子咲きのかれんな花で、唐子弁はそれそれ中折れし、何枚も重なるように整って組みたてられ、大きく盛り上がって美しいですね。外側の弁は一重です。12~3月に咲いています。
葉は長楕円形で鋸歯はきわめて深く葉面は主脈に沿ってわずかに中折れし、全体にゆるく反曲する。葉柄は有毛であるので、サザンカの仲間ですね。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_1627880.jpg

関西の古い椿だそうですが、同じ唐子咲きの紅卜伴(紅唐子)などと良く似ていて、見分けがつきません。似ている品種を掲載してみましょう。
卜伴錦。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16282697.jpg

卜伴。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16292845.jpg

桃色卜伴。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16304497.jpg

式部。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16315917.jpg

大唐子。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16331543.jpg

紅唐子。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16341433.jpg

紅獅子。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16352528.jpg

花の裏側を見てみましょう。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16362087.jpg

花の中央を少し開いて、オシベ、メシベの様子を覗き視る。メシベ1本しか見えません。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16371089.jpg

ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16374485.jpg

花弁を取り外してみました。
花弁の基部は隣り合わせで癒着して、くっついています。咢の中にメシベ1本が残ります。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16383186.jpg

花弁を並べて数えてみたら、112枚ありました。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16391247.jpg

外側にあった大きな花弁8枚は本来の花弁と思われます。残り104枚の小さ目の花弁はオシベが花弁化したものと思われます。オシベが花弁化し損なったと思われるものが一つだけ見られた。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16401057.jpg

咢とメシベ1本はしっかり付いています。メシベが簡単に落ちたら大変ですよね。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_1640528.jpg

今度は、縦割りにカットして、メシベの様子を見ました。
ツバキ園芸品種赤腰蓑(あかこしみの)_e0145782_16413654.jpg

花を分解してみると、花の仕組みがよく判りますね。むやみやたらに、分解することは賛成できませんが、1回だけ、花の構造を学ぶために、分解させてもらうのは許してもらえるのではと思っています。

本日は、」これで終わります。
明日は、私の所属する小さな山の会の定例会があり、明後日は、かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱ講座の野外授業があります。2日間は、パソコンに向き合う時間を持てそうにありませんので、ブログをお休みします。
次回は、28日にムクロジ(無患子)を取り上げてみたいと思っています。
以上
by midori7614 | 2012-01-25 16:43 | 身近なみどり
<< 1月27日小石川植物園・その1 1月23日(月) 葉っぱ会・多... >>