一重唐子咲きで、花の大きさ約6.5cm、濃赤色の赤腰蓑(あかこしみの)は関西で生み出された園芸品種だそうです。冬から早春にかけて小ぶりの花が咲きます。
花。
唐子咲きのかれんな花で、唐子弁はそれそれ中折れし、何枚も重なるように整って組みたてられ、大きく盛り上がって美しいですね。外側の弁は一重です。12~3月に咲いています。
葉は長楕円形で鋸歯はきわめて深く葉面は主脈に沿ってわずかに中折れし、全体にゆるく反曲する。葉柄は有毛であるので、サザンカの仲間ですね。
関西の古い椿だそうですが、同じ唐子咲きの紅卜伴(紅唐子)などと良く似ていて、見分けがつきません。似ている品種を掲載してみましょう。
卜伴錦。
卜伴。
桃色卜伴。
式部。
大唐子。
紅唐子。
紅獅子。
花の裏側を見てみましょう。
花の中央を少し開いて、オシベ、メシベの様子を覗き視る。メシベ1本しか見えません。
花弁を取り外してみました。
花弁の基部は隣り合わせで癒着して、くっついています。咢の中にメシベ1本が残ります。
花弁を並べて数えてみたら、112枚ありました。
外側にあった大きな花弁8枚は本来の花弁と思われます。残り104枚の小さ目の花弁はオシベが花弁化したものと思われます。オシベが花弁化し損なったと思われるものが一つだけ見られた。
咢とメシベ1本はしっかり付いています。メシベが簡単に落ちたら大変ですよね。
今度は、縦割りにカットして、メシベの様子を見ました。
花を分解してみると、花の仕組みがよく判りますね。むやみやたらに、分解することは賛成できませんが、1回だけ、花の構造を学ぶために、分解させてもらうのは許してもらえるのではと思っています。
本日は、」これで終わります。
明日は、私の所属する小さな山の会の定例会があり、明後日は、かわさき市民アカデミーみどり学Ⅱ講座の野外授業があります。2日間は、パソコンに向き合う時間を持てそうにありませんので、ブログをお休みします。
次回は、28日にムクロジ(無患子)を取り上げてみたいと思っています。
以上