のん木草・みどり見て歩き

イチゴノキの花

12日神代植物公園でイチゴノキの花と実を見ました。大船植物園にもありますし、向ヶ丘遊園駅近くのマンションのエントランスにも、10本ほど植えられています。日本において、イチゴノキをはじめとするイチゴノキ属の樹木はごく最近まで馴染のない樹木でありましたが、近年は小型の園芸品種を中心に園芸店にも出回っており、個人のお庭でも見られるようになりました。

つきましては、本日と明日の2日間にかけて、花と果実他を掲載してみます。

常緑性の低木で、南ヨーロッパ、アイルランドが主な原産地です。花茎は下向きに垂れ下がって、その先に壺を逆さにしたような形の小さな白花をたくさん付けます。何となく花の雰囲気が同じツツジ科のドウダンツツジに似ています。花は基本的に11月~12月頃に咲きますが、やや不定期咲きのようで、1月にもかなり咲いています。
花序。
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ご参考に、同じツツジ科の仲間の花を掲載しましょう。一目瞭然、同じツツジ科と納得できますね。
ドウダンツツジ。
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アセビ。
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ネジキ。
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サラサドウダン。
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ベニサラサドウダン。
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次に、小さな壺状の花をじっくり観てみましょう。
花数個をアップ。花冠に赤っぽい斑紋がある。
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花の裏側をアップ。
壺の底みたいなところが筋状にふくらみがあります。下向きに咲くドウダンツツジと同じように、ここに蜜が下にこぼれないように保管されているようです。下向きの花には、それぞれ特色がありますね。
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1個の花を下から覗きこむ。メシベ1個、オシベ10個。
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1個の花冠の一部を取り除いて、中を覗く。
メシベの花柱が長く突き出ている。オシベはメシベの基部を、隙間なく取り囲んでいます。
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オシベが面白い形ですね。
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オシベをアップしてみました。
葯(花粉)に角(つの)みたいな突起物が出ています。花糸の部分が白い毛が沢山生えています。
授粉の役割りを担うハナハチが、下向きの壺状の入口にしがみついて、下から蜜を吸う為に口吻を伸ばすと、オシベの葯の角(つの)に触れて、葯がゆすられます。ゆすられた葯は粉のような花粉をだして、下のハナハチに降らせる仕組だそうです。この仕組は、ドウダンツツジと同じです。
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本日はここまでとし、明日は、イチゴノキの果実にご紹介したいと考えています。
以上
by midori7614 | 2012-01-17 17:41 | 身近なみどり
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