のん木草・みどり見て歩き

ニホンスイセン八重咲きと香り

昨日に引き続き、ニホンスイセンを掲載します。

スイセンは、花粉が多くて、良い香りのする花を咲かせますが、染色体が3倍体であるので、減数分裂や有性生殖ができずに、結果的に実をつけません。代わりに、もっぱら無性(栄養)生殖で、球根を増やすことで子孫を残しています。従いまして、クローンで増えているので、どの花もすべて同じだと思っていました。


ところが、房総のニホンスイセン畑の中に、八重咲きのニホンスイセンが混じっていました。どうして、八重咲きのニホンスイセンができたのか不思議に思いました。
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無性生殖でも、球根が増殖する時に、何らかの環境の変化で、DNAとかRNAとか言われるたんぱく質に異常が生じることがあって、いわゆる突然変異したものかなと推測しました。桜などで同じ木なのに、枝変わりと言って、突然変異の花を咲かす枝がありますので、それと似た現象が球根でもおこるのではないかと推測してみました。
良く見ると、八重咲きには、副花冠はありません。オシベの花糸部分が花弁化するのは同じでしょうが、合着して副花冠になるのではなく、独立して花弁化したものでないかとこれもまた推測しました。また、この八重咲きの花は、あまり匂いませんでした。次回、八重咲きの花を見つけた時には、普通のニホンスイセンと香りの具合を比較してみたいと思っています。

スイセンの香りは大好きで、以前は庭に咲いているスイセンはどうせ実が付かないのだからとどんどん切っては、食卓に飾って、香りを楽しんでいました。
ところが、植物について調べていましたら、次のとおり、かなり強い有毒植物であることが判りました。
「茎葉などの全草は有毒で嘔吐、下痢、けいれん、麻痺などの中毒症状を起こすそうです。
この有毒成分は、リコリンなどのアルカロイド、そのほかの成分は、多糖類のスイセングルコマンナン、オイゲノール、ベンズアルデヒド、桂アルコールなどの芳香性の精油を含むとのことです。 一般の場合には、絶対に口にしてはいけません。」

時々、訪ねてくる小さな孫が触ることも考えられますので、食卓には飾らないように注意しています。以前は、飲むガラスのコップに入れていたこともありましたが、家の中で飾る場合は、必ず花瓶に入れ、孫の手の届かないところに置くことにしています。

また、以前は、良い香りがして、花粉もたくさん出ているのに、虫が寄り付かないのは、「虫にも無視」されていて 、可哀想だなと同情しておりました。でも、賢い昆虫は、あの香りが毒の匂いであることを知っていて、近寄らないのかなと推測するようになりました。万物の霊長と勝手にうそぶいている人間よりも、長い期間生き残ってきた昆虫の方が、感覚については優れているのではないかと思うようになりました。

本日はここまでとします。
明日12日は、かわさき市民アカデミーのサークル「みどり会」の見て歩きで、神代植物公園と深大寺へ出かけます。
明後日13日は、かわさき市民アカデミーのみどり学Ⅱ講座とワークショップ、終了後に懇親会で、出かけます。
2日間とも、パソコンに向き合う時間が取れそうもありませんので、ブログ掲載をお休みします。
以上
by midori7614 | 2012-01-11 17:50 | 身近なみどり
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