のん木草・みどり見て歩き

マンリョウ(万両)

元旦~4日と、風も吹かずに、穏やかなお天気に恵まれました。例年通りのお正月スケジュールで、夕方から夜は、我が家や実家の新年会と飲食が続きました。日中は、初詣に出出かけた以外は、テレビの箱根駅伝などを眺めながら、1歳~7歳の孫4名のお守りで、何かと忙しく過ごしてしまいました。昨夜、息子家族が3歳の孫娘1名を我が家に残して帰宅し、今日午後に、娘家族4名が関西へ戻ります。今晩からは、お正月休みも終り、二人だけの静かな生活に戻る予定です。精神的には、正月休みでのんびりしていたものの、パソコンに向き合う時間が、なかなか取れませんでした。

マンリョウは、ヤブコウジ科ヤブコウジ属の常緑樹で、冬に付ける光沢のある赤い果実と緑色の葉のコントラストが美しく、「万両」といういかにもたくさんのお金をほうふつとさせる名前で正月用の縁起木として親しまれています。

我が家の庭に、植えたわけではないのですが、マンリョウがあちこちに生長して、赤い実をつけています。鳥が運んで来て、種子を蒔いてくれたものです。天の恵みですので、邪魔者にせずに、育つままに放置しておいて、お正月に眺めています。
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赤い果実が葉の元から、結構沢山ぶら下がっています。
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赤い果実の先端には、雌しべ花柱の残滓が見られます。
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赤い果実をそのまま蒔いても、果肉に発芽抑制物質があるので、芽が出ないとのことです。発芽抑制物質とは、どのような物質であるかは、後日、調べてみようと考えています。
ヒヨドリなどの鳥が赤い果実をそのまま丸呑みにして、発芽抑制物質の果肉を栄養分として消化して取り除いてくれて、固い種子に糞を付けて、遠方に撒き散らしてくれると発芽して、生長するとのことです。自分の木の下に落ちて、発芽するのでは、日陰で枯れてしまうので、日当たりが望める離れた中~高木の木の下に、鳥に蒔いてもらい、子孫を増やそうという戦略のようです。発芽抑制物質を使用するとは、恐れ入ったアイデアですが、どうしてこのような巧妙な戦術を実に付けたのかが、不思議ですね。

そこで、赤い果実の中側を見ることにしました。
左は果実を半分にカットした状態です。果肉は比較的厚くあります。
右は、中央の種子を、発芽抑制物質を除くために水洗いしてみた種子です。取り蒔きで、ポットに蒔いてみました。いつ頃に、双葉が出るのかが楽しみですね。
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なお、マンリョウは日本では江戸時代から栽培されており、多数の園芸品種が存在します。赤実が基本種ですが白実のシロミノマンリョウ、黄実のキミノマンリョウなどなども知られています。
他に、千両(センリョウ・センリョウ科)、百両(カラタチバナの別名・ヤブコウジ科)、十両(ヤブコウジの別名・ヤブコウジ科)、一両(アリドオシの別名・アカネ科)とお金(両)をほうふつとさせる名前の植物は一の位から万の位までのラインナップがそろっています。いずれの植物も秋~冬にかけて赤い実が付きますので、気がついたら、よく見てください。
以上
by midori7614 | 2011-01-04 11:33 | 身近なみどり
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