のん木草・みどり見て歩き

セイタカアワダチソウ

本日はお天気でしたが、2日連続の夕方4時~夜10時にかけての外出で、少し風邪気味ですし、明日からの多忙な予定を考えて、見て歩きに出かけるのは断念しました。
明日は山の会定例会、明後日はかわさきアカデミーみどり学Ⅱワークショップなどの予定が詰まっていますので、明日から10月31日まで、ブログをお休みして、今月中にやらねばならないことを片づけることにします。

今日のブログには、只今、どこでも、一番元気に咲いている、皆さんも十二分にご承知の「セイタカアワダチソウ」について、調べてみましたので、それを掲載します。

セイタカアワダチソウ(背高泡立草)。キク科アキノキリンソウ属。
北アメリカ原産の多年草で、当初、園芸植物として渡来したものが、野生化して、すっかり日本各地で、自生している帰化植物です。日本に自生していたアワダチソウは、この帰化植物に圧倒されて、減少してしまいました。茎の高さ1~2.5m。葉はやや厚く、長さ6~13cmの披針形で互生につき、ザラザラした毛もついています。直径6mmほどのキク科特有の黄色い頭花が茎の上部の枝先にびっしりとついています。アキノキリンソウと同じ仲間です。

英語名:ゴールデン・ロット(直訳すると、金のムチ)。
和名の由来は、茎が背高で、タンポポの種子のような綿毛の実が泡立つように見えたことによるそうです。

群生しているセイタカアワダチソウ。
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1個体だけ撮影してみました。
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花序をアップしてみました。
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黄色い頭花を少しアップしてみました。
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実・種子となっているセイタカアワダチソウ。
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実・種子をアップしてみました。
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太平洋戦争後、各地で大繁殖し、現在は少し鎮静化していますが、猛烈な繁殖力と膨大な綿毛(一株平均4万個の綿毛の種子を付ける)を飛ばすことから、ほとんどの人に嫌われています。一時は、この綿毛が、花粉症の犯人(原因)とされたことがありましたが、キク科の虫媒花であり、風媒花でないことから、それは濡れ衣で、その無実は判明されています。本当の花粉症の原因は、オオブタクサの花であり、地味な花なので、蔭に隠れていたわけである。
ご参考:オオブタクサの花。
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セイタカアワダチソウが大繁殖した理由としては、以前は、次のようなことが言われていました。
①帰化植物で、日本には天敵や病害虫が存在しない。
②地下茎で増えるだけでなく、一株数万個の種子でも増える。
③群落をなして成育し、背丈が高いので、群落地を支配してしまう。

その後、科学的な調査・分析が行われた結果、大繁殖の秘密が解明されました。
それは、セイタカアワダチソウは、根から有毒の「DME=デメドロ・マトリカリア・エステル」と言う「アレロパシー物質」を分泌して、周囲の競争相手の植物の発芽を妨害して、自らの繁殖地を拡大していたのでした。

日本全土をおおうのではないかと、猛烈な繁殖を続けていましたが、ある時から自然に鎮静化したようです。日本に自生していたススキやオギの株や茎による増殖には、セイタカアワダチソウのアレロパシー物質の攻撃は効果なく、取って代わられていることもありました。実は、その鎮静原因は、セイタカアワダチソウのアレロパシー物質が年々、土の中にたまって、今度はセイタカアワダチソウ自身にも害となってきたことによる、自家中毒とのことでありました。
ススキと最後の戦い中のセイタカアワダチソウ。20-10-881

「過ぎたるは・・・・」と言うか、セイタカアワダチソウのアレロパシー物質は「両刃の剣」で、相手を攻撃していたら、自らも切られてしまったようです。似たような話は、人間社会にも、よくあるように思えますね。
以上
by midori7614 | 2010-10-27 17:37 | 身近なみどり
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