のん木草・みどり見て歩き

ミゾソバ(溝蕎麦)

本日は、雨が止んでいましたので、午前中に頼まれていた仕事を急ぎ片付け、昼から神代植物公園へ行ってきました。午後から晴れ上がってきましたので、ゆっくり見て歩きをして、暗くなってから帰宅しました。この写真は、これから整理しますが、明日は高尾山へ行く計画がありますので、3日以降になると思います。明日は、多分帰りが遅くなり、帰宅後にパソコンに向き合う時間を取れずに、ブログ作成をすることが出来ないでしょう。ブログお休みしますので、ご了承お願いします。

一昨日、東高根森林公園のミゾソバが見ごろを迎えていましたので、今日のブログで取り上げてみます。お近くの方は、どうぞ見に行って下さい。

ミゾソバは、タデ科タデ属に分類される一年生草本植物です。
東アジア(日本列島、朝鮮半島、中国大陸)に分布し、日本では北海道、本州、四国、九州の小川沿いや沼沢地、湖岸などに分布しています。 特に稲作地帯などでコンクリート護岸化されていない用水路の脇など、水が豊かで栄養価が高めの場所に群生していることが多いです。
ミゾソバの名前の由来は、自生する場所が溝や湿地に繁茂していて、ソバ(蕎麦)に草の姿が似ていることからつけられた名前で、そのまま溝蕎麦(みぞそば)と呼ばれたようです。また、ソバに果実が似ているという説もありますが、果実が三角形のところから、そば稜(そば:角のあること)をいい、どちらも蕎麦に関係しているようです。
現在では、ミゾソバの実を食糧として食べる人はいませんが、昔は、飢饉の時の救荒食として、水田の脇で、有用植物として栽培されていたとのことです。人間にとって、約に立たない植物には、「イヌ」とか「カラス」とかの名前が付けられますが、ミゾソバは有用であったので、生えている場所の名前が付いていたのでした。このことを知ったので、この小さい、可愛い花に、祖先の命を助けてくれた感謝と愛着を感じるようになりました。

ミゾソバの特徴を見てみましょう。
水辺などで 30〜100センチメートル ほどに生長し、根元で枝分かれして勢力を拡げ群生します。また茎には下向きに刺があり、他の植物等に絡みついて伸びます。茎や葉には棘があり、裸足での川遊びにはちょっとした邪魔者です。
群生している様子です。
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葉は互生し、形が牛の額にも見えることからウシノヒタイ(牛の額)と呼ばれることもあります。葉の先を下にして見ると,葉柄の両脇にある突起を「つの」に見立て,ウシノヒタイ(牛の額)に見えるでしょう。目に当たるところに黒っぽい模様があるので,なるほどな~と頷けます。さてさて、この黒っぽい模様はミズヒキなどのタデ科の葉によく見られますが、何の役に立っているのかは判りません。ご存知の方は教えて下さい。
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8月から10月にかけて、茎の先端で枝分かれした先に、直径 4〜 7ミリメートル ほどの小さな、可愛い花を咲かせます。群れ咲く秋は、近寄ってみるとつぼみが金平糖に似て美しいですね。花の蕾(つぼみ)は、まるでコンペイトウのように見えることから、コンペイトウグサなどとも呼ばれているそうです。
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花の中心部は色が薄く、花びらの先端は淡い紅色です。花の色や濃さには様々な物があり、ほとんど白色に見える物から全体が淡紅色の物まであります。なお、他のタデ科植物と同様に花びらに見えるものは萼片です。
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花粉の授受粉には、チョウが来ていました。
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花を家で、落ち着いて、アップ撮影させてもらいました。
ミゾソバの花は花びらに見える部分は萼であり、花弁ではない。まぎらわしいですね。
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雑草として休耕田などにも群生することがありますが,ソバの花は白いので区別できるでしょう。ご参考に、ソバの花も掲載しておきます。
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なお、リューマチなどには、乾燥した茎葉10~20グラムを、水0.5リットルで煎じて服用すると効き目があるといわれています。
また、生の茎は止血、鎮痛作用があるとされていて、血止めや擦り傷のは、茎をよくもんで患部につけます。
食用には、新芽や柔らかい葉を、塩を入れた熱湯で茹でて、水に浸してアク抜きをしてから、おひたし、ごまあえ、佃煮、油いためにして食べます。
また、採取する場合には、開花前の葉を指で取るときに細かいとげがあるので注意します。
以上
by midori7614 | 2010-10-01 21:07 | 身近なみどり
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