のん木草・みどり見て歩き

シモバシラ(霜柱)

本日は、涼しさを通り過ぎて寒く感じるようになりました。毎月1回の内科検診に向ヶ丘遊園駅近くまで歩いて行き、帰りには多摩図書館まで足を伸ばし、本を借りてきました。

今日のブログには、高尾山で見てきました「シモバシラ」を取り上げてみます。この花は、昭和記念公園、自然教育園などでも、見ることができます。私の家でも、鉢植えのシモバシラを栽培していますが、今年はまだ花を付けていません。
シモバシラはシソ科の宿根性の多年草です。日本固有種で関東地方以南の本州から九州にかけて分布しています。低山の森林内に生え、特に渓流周辺に群落を作ることもあります。
茎は断面が四角形をしており、やや木質化します。高さ40-70cmほど、先端に向けてやや水平向きに曲がります。葉は茎の節ごとに対生に出て、長さ8-20cmの楕円形、薄くて柔らかくてつやがなく、縁に軽い鋸歯があります。
花は9-10月頃に咲きます。茎の先端側半分くらいの葉腋から総状花序を出します。花序の軸は真上に伸び、花はその軸に茎の先端側に偏ってつきます。従って、水平になった茎から花序だけが立ち上がったおもしろい姿となる。花はほぼ真横を向いて咲く。花冠は白く、釣り鐘状で、オシベやメシベはそこから突き出ています。
つぼみ。
e0145782_1813813.jpg

開花。
e0145782_18135799.jpg

e0145782_18142186.jpg

e0145782_18144724.jpg

ご参考
シソ科の本家:シソの花。
e0145782_18153715.jpg

ご参考
シモバシラの名前の由来など。
シモバシラが生えていたところには、冬になると氷柱ができます。シモバシラの茎は冬になると枯れてしまうが、根はその後長い間活動を続けるため、枯れた茎の導管に水が吸い上げられ続けます。そして、外気温が氷点下になると、道管内の水が凍って、茎から氷柱ができます。この現象は、地中の根が凍るまで続きます。なお、写真は平成19年2月に高尾山で撮影したものです。
e0145782_1818495.jpg

e0145782_18183594.jpg

シソ科のシモバシラという草の茎にできた氷柱で、地中の水分が茎の中を上昇し、茎を割って氷の柱ができたものです。この植物の枯れた茎に繊維質だけが残り、毛細管現象によって吸い上げた地中の水分を凍りつかせて、枯れた茎の周囲に氷の花(氷華)つまり霜柱を形成します。このような現象から、「シモバシラ」(霜柱)という花の名前が付けられました。何度も結晶を繰り返すと茎の裂け目が広がってしまい、小さいものしかできなくなります。シモバシラは、自然がつくった美しい造形です。初めは柱のように高くのび、その後は横に広がり、いろいろな形をつくります。

冬、地上部が枯れてしまって葉が落ちても根は生き続け、地上が零度以下の気温になっても地面の下の茎と根はその活動を続け、根は地中の水分を吸い上げ、さらに地表の茎へと押し上げ、そして茎からあふれ出た水分は、零度以下の地上の気温にさらされて次々と凍ります。このようにして地面近くの茎に氷の結晶、つまり氷華ができるのです。
シモバシラの氷華がよく発達するためには、まずは、
 1.地中に適度な水分があること
 2.地中の温度は零度以上、地表面が零度以下になること
という条件が重なることが必要だそうです。
以上
by midori7614 | 2010-09-24 18:19 | 身近なみどり
<< ホオノキの実。 日向薬師のヒガンバナ >>