のん木草・みどり見て歩き

ツルニンジン(別名ジイソブ)

本日は、雨上がりの晴天となり、今週初めての予定のない日となりました。明日、グリーンセイバーのスキルアップ講習会(6時間)がありますので、その為の体力保存も考慮せざるを得ませんので、東高根森林公園と生田緑地の近場2箇所の見て歩きに止めました。
東高根森林公園では、アサマフウロが咲き始め、ホオノキ、コブシ、ハクモクレン、ハナミズキの実がきれいになっていました。
生田緑地では、オオモクゲンジ、ナンバンギセル、ノシラン、ツルニンジン、キツネササゲ、ウドの花が見られました。これらについては、これから整理して、順次ブログに掲載するつもりです。
なお、明日のブログは、講習会で疲れて、帰宅した場合には、お休みさせていただきますので、ご了承下さい。

今日のブログには、3日前の高尾山の中で、名前をツリガネニンジンと誤記してしまいました「ツルニンジン(別名ジイソブ)」を、間違えたお詫びを兼ねて、取り上げてみます。
皆さんも、間違えて覚えないように、ご注意お願いします。

ツルニンジンはキキョウ科ツルニンジン属の多年生のつる性植物です。北海道から九州、朝鮮・中国・アムールなどに分布しています。林縁から明るい林内に生育します。茎はあまり長くは伸びず、高さ数メートル程度までです。地下にチョウセンニンジンに似ている塊根があり、春の芽だしは30cm以上直立し、一見しただけでは、ツル植物とはわかりにくいですね。茎や根を切ると白色の乳液がでます。

つぼみの状態。
e0145782_17225350.jpg

e0145782_17232639.jpg

花は8月から10月に咲き、側枝の先に花をつけ、下向きに開きます。花冠は釣鐘状で、外側は白く内側は部分的に赤紫色に色づき、緑色に紫褐色の斑があります。

葉と大きな萼が緑色で、花が下向きに開花します。
e0145782_17235618.jpg

e0145782_1724131.jpg

キキョウの花と同じように、オシベが先熟の花です。オシベの葯が活動していますね。
e0145782_17243791.jpg

中央のメシベの柱頭は3裂しています。花冠のふちに付着しているオシベの葯には元気がなくなっています。
e0145782_1725251.jpg

メシベ、オシベをアップしてみましょう。
e0145782_17252595.jpg

花後の若い果実になろうとする様子。子房下位で、果実は萼片のついたさく果となります。
e0145782_17254633.jpg

なお、今回調べた事項を、ご参考に記載しておきましょう。

どこがニンジンに似ているのであろうかと思っていましたが、塊根がチョウセンニンジンに似ているからとのことです。根は同じ科のキキョウやツリガネニンジンと同様に太く、オタネニンジン(高麗人参)に似るということで、人参という名となったそうです。

別名のジイソブとは「お爺さんのそばかす」の意味だそうです。「そばかす」でも、なかなか地味な模様で、シックな花として、床の間などに飾っても似合いそうですね。

別名ジイソブ(爺のそばかすの意)と類似種バアソブ(婆のそばかすの意で、花冠にある斑点による)は大変よく似ていますが、ジイソブのほうがバアソブより大きいことによるそうです。

ツルニンジンの利用について
朝鮮ではトドックといい代表的な山菜です。根をキムチや揚げ物、和え物にし、若芽も食べています。野生品は少ないので栽培もされています。沙参とも呼びなすが、これは本来ツリガネニンジン属(シャジン)の呼び名です。
日本ではあまり食べていません。しかしツリガネニンシジンは長野県などでトトキともいわれ代表的な山菜です。トドックとトトキの名は関係があるともいわれるが、確証はありません。
また高麗人参と同じような効能があるといわれ薬用にもされます。漢方薬ではツルニンジン属の他種を含め党参(トウジン)と呼びます。
ツルニンジンの中国名は羊乳です。韓国では、古くより健康に良い食材として用いられてきたツルニンジンは、別名「羊乳(ヨウニュウ)」ともいわれ、茎を切ると出てくる白い乳液のような汁も健康に良いといわれています。
そしてツルニンジンは、その形状が高麗ニンジンに似た「羊乳」の根ということから「羊乳参(ヨウニュウジン)」とも呼ぶそうです。
ちなみに、中国の「中華本草」には「山海螺(サンカイラ)」の名前で収載されています。
自生のものは徐々に少なくなり、韓国では食用目的に栽培が行われているそうです。
以上
by midori7614 | 2010-09-17 17:29 | 身近なみどり
<< キツネノマゴ シコンノボタン(紫紺野牡丹) >>