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のん木草・みどり見て歩き

タマアジサイ

連日、猛暑が続きますね。私は、早朝散歩の外出だけで、孫3人とほとんど家で過ごしています。孫は、日中はプールで、水遊びして、身体を冷やし、その後昼寝をしています。この暑さは、今週一杯続きそうですね。後、もう少しの忍耐のようですね。

今日のブログには、東高根森林公園のタマアジサイを取り上げて見ます。

タマアジサイは、私が8年前に、植物観察に興味を持ち始めた時に、観察したアジサイの一つでした。つぼみから開花までの様子を観察しました。タマアジサイの開花は、ヤマアジサイやガクアジサイのように1株の花がほぼ一斉に開花するのではなく、大きくなった蕾から順番に開花していくので、同じ株でもかなり長期間、花を見ることができます。生田緑地などでも、夏に咲いています。

タマアジサイの花期は、ヤマアジサイやガクアジサイより遅咲きで、7月から9月です。玉のような苞葉の花序の包みが裂けるように拡がり、淡紫色の小さな両性花の周りに、花弁4枚の白色の装飾花が縁どります。高尾山などの山に行きますと、夏に良く見られる自然に自生しているアジサイです。タマアジサイにもガクサジサイやヤマアジサイと同様に多くの変異が知られています。でも、栽培品の普及がやや遅れています。

苞に包まれた球形の花序。
タマアジサイの名は、蕾がしっかりした苞(ほう・苞葉)に包まれ、大きなまん丸い形になることによります。
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苞葉と苞葉との隙間から紫色の両性花のつぼみが顔を出してきます。
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更に、苞葉の隙間が広がり、上の苞葉と苞葉との隙間からも出てきました。
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青紫色の両性花も開花し始め、オシベや葯が見られます。
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白い装飾花の萼片も開き始めています。かなり両性花のつぼみが出てきましたが、落ちないで残っている苞葉も、上の方に残っています。
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小さな両性花、装飾花も開花し始めて、オシベが見えます。苞葉は全て落ちました。
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なお、ご参考に、調べた事項も記載しておきます。
タマアジサイ(玉紫陽花)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木です。アジサイ属って、ユキノシタ科と書かれている図鑑が多いですね。実は、分類体系にはいろいろありまして、新エングラー体系では、ユキノシタ科アジサイ属になっていますが、その後のクロンキスト体系ではユキノシタ科の木本類をアジサイ科として分離独立させているのです。

樹高は1.5mから2mくらいになります。葉に葉柄があり、枝に対生し、葉の形は楕円形から倒卵形で、大きいもので長さ25cm、幅14cmほどになります。葉の縁は細かい鋸歯状になり、葉の表面、裏面ともざらつきます。

なお、タマアジサイの分布は、福島県南部以西、関東、中部、岐阜県までという、比較的狭い限られた範囲だそうです。近畿以西、福島県北部以北にはないとのこと、四国の分布は確認されていないそうです。関東では、ヤマアジサイと、しばしば混生していますが、タマアジサイのほうが優勢のように見えるそうです。
以上
by midori7614 | 2010-08-17 16:33 | 身近なみどり
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