のん木草・みどり見て歩き

サルスベリいろいろ

夜中からの雨が朝方まで降っていましたが、午前中に止み、セミの声がうるさくなっています。我が家に滞在している娘家族のうち、婿さんが、午後に関西へ帰る日なので、出かけることを控えました。お蔭で、早めにブログを作成出来ました。

今日のブログには、どこにでも見られる、皆さんご存知のサルスベリを取り上げてみます。
花期は、別名百日紅=ヒャクジツコウと言われるように長く咲き続け、直径3cm~4cmの花で、花色は桃色、紅色、白色などがありますね。
白色のサルスベリ。
e0145782_14273053.jpg

赤色のサルスベリ。
e0145782_14164265.jpg

良く見ると、花弁の形や2種類のオシベと言い、随分と変っている花ですね。
花弁は6個で団扇形、下部は細長く、上部は直径約1.3cmの円形で、ふちは縮れて波打っています。どうして、このような花弁になったかは、不思議ですね。
オシベは多数あり、それも2種類です。外側の6個が長く、葯は紫色です。内側のオシベの葯は黄色です。内側のオシベの葯は黄色で、中央に集中して存在し、虫に注目される為の擬似花のような役目をしているように思われます。
e0145782_14282536.jpg

いくつかの花を見比べると、咲き始めの最初のうちは雄性期で、後半が雌性期の役割りをしているようで、自家授粉を避けている巧みな工夫がみられますね。

雄性期の花。オシベの花糸も葯も生き生きしています。黄色く見えるオシベのふちから、1本出ている花柱が赤紫色のがメシベです。
e0145782_14183232.jpg

雄性期の花をアップして撮影してみました。メシベ1本が判りますか?
e0145782_1419558.jpg

更に、オシベ、メシベをアップしてみました。メシベの柱頭は緑色をしています。
e0145782_14202614.jpg

雌性期の花。オシベは役割りを終えて、縮れています。メシベ1本が元気に伸びています。
e0145782_1421019.jpg

他に、サルスベリについて、調べた知識を、ご参考として、記載しておきます。

サルスベリ(百日紅=ヒャクジツコウ)は中国南部原産のミソハギ科の落葉中高木で、夏に咲く紅または白色の花が美しく、耐病性もあり、必要以上に大きくならないため、しばしば好んで庭や公園などに植えられています。
葉も随分と変わっています。
葉は対生、または互生、ときに左右交互に2個ずつ並びます。
花は円錐花序になり、萼は筒状で6裂、花弁は6枚で縮れています。果実は円いさく果で種子には翼があります。
サルスベリの名は幹の肥大成長に伴って古い樹皮のコルク層が剥がれ落ち、新しいすべすべした感触の樹皮が表面に現れて更新して行くことによります(樹皮の更新様式や感触の似たナツツバキやリョウブをサルスベリと呼ぶ地方もあるそうです)。つまり、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということで、猿滑と表記することもあります。
この幹も、薄皮の下が緑色の葉緑素があり、幹でも光合成を行っているようです。

夏の間次々と花を咲かせ続け開花期間が長いので「百日紅(ヒャクジツコウ)」の別名もあります。花びらのフチが細かくフリル状になります。花色は燃えるような紅、ピンク、白などがあります。暖かい地方の植物ですが、多少耐寒性がありますので東北の南部くらいまでなら植栽可能です。元々は背丈の高くなる樹木ですが、スペースの少ない庭や鉢植えでも育てられる矮性種(わいせいしゅ:本来のものに比べて背丈が低い)もあります。

日本には江戸時代に渡来しました。南方系の植物であるためか、春の芽だしは遅く、当年に新しく伸びた枝の先端に円錐形の花序をつけます。花は7月のはじめから咲き始め、9月の終わりまで真夏の日射しを楽しむかのように咲いています。花序全体をみると花弁だらけでわかりにくいですが、一つの花を手に取ってみると、なかなかおもしろい。花弁は6枚(~7枚)で根元が急に細くなっており、中心に多数のオシベがありますが、そのうち外側の6個は長いです。メシベは中心に1本です。
 
外国産の樹木で、自然に繁殖する種はそれほど多くはありませんが、サルスベリは実生から自然に芽生え、成長します。

知っているつもりで、日頃見ている樹木で、よくよく観察すると、植物の不思議を発見できますね。新たに知ることにより、その植物に愛情が芽生えてきますね。
以上
by midori7614 | 2010-08-09 14:33 | 身近なみどり
<< ヤブガラシ ヒマワリいろいろ。 >>