のん木草・みどり見て歩き

小石川植物園のショクダイオオコンニャク

7月15日の新聞記事や19日~20日のNHKニュースで紹介されていました「小石川植物園のショクダイオオコンニャク」を、本日午前中に見に行ってきました。昨夜に咲くのではとの報道でしたが、残念ながら仏炎苞は開いていませんでした。

7月21日午前10時30分頃のショクダイオオコンニャク。
花の構造としては、同じサトイモ科のミズバショウ、マムシグサ、テンナンショウの仲間と同じであるが、大きさが違って巨大である。
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次から次へ見に来る人が続いていました。葉っぱ会の方も1名来られてました。手前に見える葉が同じショクダイオオコンニャクのまだ小さい株の葉です。
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開花するとこんな感じになるそうです。園内に掲示されていた写真です。
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ショクダイオオコンニャクの生活史の図です。ご参考に。
なお、小石川植物園でいただいた説明資料をご参考に記載しておきます。
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世界最大の“花”といわれるショクダイオオコンニャクが小石川植物園で開花の見込みになった。 スマトラ島の絶滅危惧種であり、開花はきわめて稀なので、この機会に多くの方に見ていただくため、鉢を温室から屋外に出して展示公開することとした。

小石川植物園(理学系研究科附属植物園)の研究室ではサトイモ科の系統分類学的な研究を推進しており、そのために世界中から様々なサトイモの植物を集めている。 ショクダイオオコンニャク(Amorphophallus titanum、別名スマトラオオコンニャク)もそのひとつである。
ショクダイオオコンニャクはインドネシア・スマトラ島だけに産する種類であり、島の西部の海抜およそ0-1200mの若い2次林の開けた場所や、時には熱帯雨林の林床に分布し、平坦地や腐植土層のある急な斜面にややまとまって生える。 茎は地下にあり、栄養を貯蔵して球状に肥大した地下茎(イモ)となっている。 ほぼ1年に1回、そこから大きな葉1枚を地上に出して生活する。 葉には茎のように見える太くて長い柄があり、先が三つに分かれたあと、さらに分裂して破れた傘のように広がる。 大きな葉は高さ6m、さしわたし5mにもなる。こうして何年も成長すると、地下にあるイモに栄養が貯蔵され、大きなものでは80kgに達する。 イモが十分大きくなると、葉が枯れた後しばらくして“花”だけが地上に出て来る。
ショクダイオオコンニャクの“花”といわれるものは、本当は、太い軸のまわりに小さな雄花と雌花が集まったものであり、その花のあつまりを取り囲むようにして、上向きに開いた大きな肉質の仏炎苞(ぶつえんほう:葉が変形したもの)がとり囲んでいる。 また、軸の先は太くて大きな附属体となっている。 このような花の集まり(花序という)がひとつの花と同じような働きをしている。 ショクダイオオコンニャクの花序は、開いた仏炎苞の直径が1.3m、附属体先端までの全体の高さが3.3mにもなり、その組み合わせがろうそくを立てた燭台のように見えるのでショクダイオオコンニャクと名付けられている。 「世界で一番大きな花」と言われているが、「世界一大きな花序」というのが正しい。 ほんとうの1個の花で最大となるものは、スマトラとボルネオ南西部に生育するラフレシア・アーノルディ(Rafflesia arnoldii)という寄生植物である。
ショクダイオオコンニャクは世界各国の植物園で栽培されるようになっているが、日本ではまだ開花例が少なく、小石川植物園で1991年に咲いたのが最初で、その後、小石川植物園から分譲した株が2008年にフラワーパーク鹿児島と夢の島熱帯植物館で開花している。 また、浜松フラワーパークでも別に導入されたものが開花している。 今回の小石川植物園での開花は6例めということになるが、イモが小さかったので、やや小型の花序になると推定される。
ショクダイオオコンニャクは地上に花芽が出てからだんだん成長し、約1ヶ月後に開花するが、開花してからの寿命は基本的に2日間である。 まず附属体に巻き付いていた仏炎苞が開き、これと同時に附属体から腐った肉のような強烈は悪臭が放出される、仏炎苞の内側は赤紫色で、こちらも死肉のような色である。 現地では、この臭いによって、普段は死肉を食べているシデムシの仲間などが飛来し、仏炎苞の筒部に落ち込んで逃げ出せなくなる。 この時期には雌花だけが成熟して花粉を受けられる状態であり、雄花はまだ花粉を出さない。 約1日後、雄花から花粉が放出され、同時に仏炎苞が閉じてくる。その後間もなく、附属体がしおれて折れ曲がると開花が終わる。 閉じ込められていた虫は花粉をつけて逃げ出し、別の花序に移動して授粉を行なう。
以上
by midori7614 | 2010-07-21 19:00 | 関東のみどり
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