のん木草・みどり見て歩き

城山カタクリの里のカタクリ

本日は、昼頃に少し薄日が差しましたので、出かけようかなと外に出ましたが、小雨が降りだしたので、外出を控え、みどり学Ⅱワークショップの受講生への連絡レターを完成させて、発送しました。

今日のブログには、26日に、かわさき市民アカデミーのサークル「みどり会」の見て歩き行事として、会員11名で見てきました城山カタクリの里のカタクリだけを掲載します。
カタクリ以外に見られた花は、明日に掲載します。

行程は次のとおりです。
橋本駅北口9:30→(バス20分)→城山カタクリの里(カタクリ他見学・昼食)12:10→(歩き1時間)→城山湖→(歩き1時間)→14:20城山カタクリの里14:30→(バス20分)→橋本駅北口(15時前解散)

城山カタクリの里は、乱開発で消えた里山の自然を個人で守りぬいた里山です。裏山の北斜面3000㎡一面に30万株ものカタクリが自生し、ゆるやかな遊歩道が頂上へとつづきます。
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カタクリの花は良く晴れた日に咲き、花びらは開いてそり返り、かごを傾けたように見えることから古くは「堅香子」と呼ばれます。しかし、当日は曇天で、ほとんどが閉じていました。昼頃に日が差し始め、少し反り返っている花を見つけて、写真を撮りました。外花被片(萼片)3枚、内花被片(花弁)3枚、オシベ6本、メシベ1本だが柱頭が3裂している。果実の形態からメシベ(子房)は3個が合着したもの。ユリ科特有の3数性の花です。この写真でお判りでしょうか? 
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白花のカタクリもありましたが、閉じていました。キバナカタクリも沢山植えられていましたが、まだつぼみでした。

カタクリについて、調べましたことを、記載しておきます。

○カタクリ: ユリ科カタクリ属カタクリ
春だけ地上部(葉、茎、花など)が見られ、5月末前後に果実が熟して地上部は 姿を消し、翌春まで地下に鱗茎、根を残して休眠に入るいわゆる「春植物」です。
北海道から九州の各地、朝鮮から中国にも分布する多年生草本。早春に斑のはいった特徴ある葉を展開し、可憐な花を咲かせる。初夏には葉を失い、夏眠する。結局の所、一年間の内、春の数ヶ月しか地上に姿をあらわさない。このようなライフサイクルは、落葉広葉樹における生育に良く対応している。落葉広葉樹が葉を展開し始める4月のはじめ頃、光環境はすでに春分の日(3月20日頃)を過ぎており、随分と太陽高度も上がって日照時間も長い。カタクリは、十分な日照条件と温度が揃った、わずか数週間を中心とした時期に高能率の生産を行っている。

カタクリは、日本各地の山野や山すそに自生する多年草で、鱗茎(りんけい)は、地下に埋もれていて、数個の白色で肉質の鱗片(りんぺん)が重なっています。
早春に鱗茎(りんけい)より1本の茎を出して、葉は1~2枚で対生(たいせい)して、長柄がありますが地中にあり、地上部に見える部分は楕円形の葉の部分です。
葉は、厚くて上面には淡緑色で紫色の斑紋(はんもん)があって、2枚の葉の間から20センチくらいの花茎(かけい)が伸びます。
早春に、この花茎(かけい)の先端に直径4~5センチの淡紫色の花を少し下向きにつけます。
花の花被片(かひへん)は、6枚で開花後徐々にシクラメンのように外側に反転します。

カタクリは、5~6月に鱗茎(りんけい)を掘り取り、外皮を除いて砕き、すり鉢でさらにこまかく砕いて水を加えて、木綿袋でこして、白く濁った水をそのまま放置して、デンプンが下に沈んだら、うえの澄んだ水を捨てます。
この作業を数回繰り返して、乾燥したものが良質のカタクリデンプン(片栗粉(かたくりこ))になります。

現在の片栗粉(かたくりこ)は、ジャガイモから採ったデンプンを使用しています。

外用には、すり傷、できもの、湿疹(しっしん)にはデンプンを患部にふりかけます。
かぜ、下痢、腹痛の後の滋養には、カタクリデンプンと水と砂糖を適量加えて、よくこねて、熱湯をいれて、くず湯にして飲みます。
この葛湯(くずゆ)の、薬効効果は、嘔吐、下痢、胃腸炎、滋養などで、病後などには効果があります。

食べ方:カタクリの全草を採取して、よく洗い、さっと茹でてから、おひたし、天ぷら、油いため、汁の実、あえもの、酢の物、煮びたしなどにします。
カタクリは、食べ過ぎると、下痢をおこす場合がありますので、旬の味を楽しむ程度が適量です。

○東京近郊のカタクリの分布条件は?
1.光条件:カタクリの葉の展開期、日照を得て光合成できる落葉広葉樹林(雑木林)の林床
2.温 度 :カタクリの休眠期、落葉広葉樹林の林冠がおおわれ、林外より涼しく保たれる。更に、北斜面は、「夏、日が当らず涼しい」。
3.水環境:「沖積錐の上では、上部の谷筋から水分がつねに供給されて、夏には水分が蒸発して気化熱を奪うため、地温が高くならない」。
まとめ: 1)北斜面、2)雑木林の林床、3)沖積錐のなだらかな斜面

○カタクリが減少した原因。
個人が採取する程度では、大きな影響を与えることはないと思う。カタクリの減少は、落葉広葉樹の雑木林が常緑広葉樹林へと遷移してきたことが大きな要素であり、林内の光環境が変化してきたためであると考えた方が良さそうである。

以上
by midori7614 | 2010-03-29 17:11 | 関東のみどり
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