のん木草・みどり見て歩き

キタダケソウ

5日~7日の2泊3日で、南アルプス北岳へ行ってきました。例年ですと、この時期は晴天が続くのですが、今年は天候不順で、肝心なところで、雨のお恵みをいただいてしまいました。
5日の午後に、広河原(1520m)から白根御池小屋(2200m)まで登り、6日に、頂上直下の北岳肩の小屋(標高3000m)に、ほぼ計画通り、昼に到着したまでは、くもり程度で助かりました。肩の小屋に荷物を預けて、身軽に、そこから標高差200m(往復2時間)の北岳頂上(標高3193メートル)登山の計画でしたが、6日午後が雷雨のため、また、7日朝も本降りの雨のため、今回は2回の登頂機会に恵まれませんでした。無理しない登山方針に従い、きっぱりと断念して、標高差1500mを下山しました。甲府で、太宰治ゆかりの温泉銭湯で汗を流し、さっぱりしてから、小作で豚肉ホウトウをおかずに、ビールを飲んで、夜遅くにやっと帰宅しました。

若干負け惜しみのきらいもありますが、世界で北岳にしか咲かない固有種、キタダケソウ(北岳草:はキンポウゲ科キタダケソウ属の多年生植物)を初めて見て、写真を撮影できたので、みどり好きの私としては、満足できた山行でした。

キタダケソウが北岳に咲くのは、氷河期が終わって、気温が低い高山に逃げた高山植物の中で、世界中で何故か、ここだけに咲いている花です。北岳南稜・八本歯コルを望むトラバース道付近のキタダケソウ自生地の狭い地域にだけ取り残さられ、生き残っているとても貴重な花です。

キタダケソウは、花茎の高さは10-20cmで、先端に直径約2cmの白い花をつける。花期は雪解けの6月中旬から7月上旬と他の高山植物よりも早く、登山最盛期の8月には姿を消してしまう花です。シーズン外に、険しい山道のトラバース道まで行かなくて、見られたのは、肩の小屋の南側の斜面に少しだけ植栽されていたお蔭です。この時期に、お目にかかれて幸せでした。

キタダケソウ。
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ご参考。ハクサンイチゲ(中部地方以北に咲く日本固有種)。
キタダケソウは同じキンポウゲの仲間のハクサンイチゲとは似ています。較べて、見てください。良く見ると花と葉が違いますね。特に、細やかで柔らかい葉の印象から容易に区別することができますね。
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本日は、雨に濡れた登山用品の洗濯後片付け、身体の疲れ解消・休養に時間を取られましたので、他に見られた花については、これから写真を整理して、明日以降に、ブログ掲載させていただきます。
以上
by midori7614 | 2009-08-08 17:59 | 関東のみどり
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